記事タイトル 緩和ケア病棟の「つらさ」

■患者の「つらさ」

がんは身体的・精神的に患者を苦しめるとてもつらい病気です。そんな「がん」の中でも、回復の見込みがない「末期がん」を患い、余命宣告を受けた人が緩和ケア病棟にはたくさん入院されています。患者のほとんどが現実を受け入れられず一度は涙します。激しい痛みに顔をゆがめます。時に自暴自棄になることすらあります。
そんながんによる「痛み」や「恐怖」と戦っている患者さんをサポートするのが緩和ケア病棟看護師の役目です。痛みが強く安眠できない方のためにはマッサージを施し、吐き気のあるときは背中をさすり、不安で涙するときにはそっとそばに寄り添う。そんな身近に感じられるケアこそ緩和ケア病棟には必要なのです。患者の「つらさ」を少しでも軽減し、最期まで尊厳ある生き方をしてもらうため、緩和ケア病棟看護師は日々活躍しています。

■がん患者との別れの「つらさ」

いくら「死」が身近な病棟だからといって、患者さんが最期を迎えることが当たり前になることはありません。もちろん後悔のないよう精一杯ケアしていたとしても、やはり別れはつらいです。でも、当然のことながら一番つらいのは遺族となってしまったご家族。悲しい気持ちを押さえ、急いで清拭、更衣を行いエンゼルメイクを施します。その後、ご遺体をご家族の元に運ぶのですが、これで緩和ケアが終了するわけではありません。緩和ケア病棟における看護師の仕事にはご家族のケアも含まれます。悲しみに暮れるご家族に対し、最後までそばで支えてこそ緩和ケア看護師です。つらさをこらえて、患者との別れを済ませます。

■「つらさ」を乗り越えるには?

緩和ケア病棟ならではの「つらさ」を乗り越えるにはどうすればいいのでしょう?100%正しいという答えは存在しないのかもしれませんが、一つだけ言えることがあります。それは「患者とつらさを共有すること」です。患者が苦しんでいるとき、その苦しみを理解し支えることを生前に続けていれば、最期の別れの瞬間に悲しいと思うことはあっても、後悔で終わるようなことはありません。「人生の最後のひと時を、その人らしく生活するお手伝いができた」と前向きに捉えることで気持ちを落ち着かせ、また前を向いて看護を行っていくことができるのです。

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